卒業式後の担任の言葉      3.17 ◯◯小
みんなに担任として最後の言葉を言います。
昨日は最後の学級便りを読みました。読んでいて、少し声が震えてきてしまいました。
みんなの成長が一人ひとり浮かんで、涙が出ました。みんな「自分を作る」ということを
少しずつ、実行してくれました。
「自分を作る」ということについては以前話したことがあります。
先生は今まで、みんなにどうしたら勉強が面白くなるか、どうしたら学校が楽しいところになるか、いろいろと考えて来たつもりです。そして、「叱って」みんなを動かすと言うことはほとんどなかったと思います。それは、自分から動いてほしかったからです。
おかげで、みんなは先生の指示がなくても、次にどうしたらいいかを考えて、動くようになりました。どうしたら、みんなが動いてくれるか、それを先生はみんなから教えてもらいました。いやいや動いても、それは自分の身にならないのです。自分で自分を作っていくしかないのです。先生もまだまだ自分を作っている途中です。みんなに教えられた部分を付け足しながら勉強していくつもりです。みんなも自分一人で自分を作っているのではなく、家族や先生や友達や様々な人に教えられて、支えられてここまで来たのです。
「一人で大きくなったんじゃない。」のです。ここに居る家の人の大きな苦労があって、初めて今の自分があるということを強く言いたいのです。つまり「感謝」する心を持ってほしいのです。感謝しながら自分を作って行く。そういう人になってほしいです。
柴田先生のことは全部、忘れてください。
過去は全て忘れても未来を見つめてください。今を一瞬一瞬を精一杯生きて、ほしいのです。困難にぶち当たったら、嘆くのではなく、これからどうするかをこれを生かすにはどうするかを考えるために頭を使うのです。知識を総動員し、知恵を働かせるのです。
その為に知識は必要です。勉強は必要です。生涯、勉強です。
先生もまた、新しい自分を作っていきます。
自分はきっと完成することはありません。崩れてはまた、作り、崩れてはまた、作り、
でも完成を目指す、そのことが人を自分をきっと満足に導くのです。
人生は長生きをすることが目的ではなくて、よりよく生きることが目的だと思います。
では、また会う日まで。さようなら。
保護者のみなさま。
今日は、ご卒業おめでとうございます。
二年間、本当にありがとうございました。いろいろと指導が行き渡らないところが多々、あったにも関わらず、ご支援いただきました。ご協力に感謝いたします。
私は言い訳はしません。
その時その時、精一杯やったつもりです。色々なところへ行ったこと。映画をともに見たこと、真剣に話し合ったこと、みんないい思い出です。
ここに4冊の学級便りを発行することが出来ました。この子どもたちとの格闘の日々です。この4冊は僕の老後の楽しみに時々読み返し、ぼけ防止にきっと役に立つと思っています。本当にありがとうございました。
では、今から見送りです。運動場へ出ますのでピロティへお並び下さい。
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