基本の9 保護者への対応 その1
1 理不尽な要求が増えています。
それは教師の地位の下落です。昭和時代は「教師」と言えば
それだけで「尊敬」されたものですが、様々な不祥事により、
「信頼」は薄れ、「教師」「公務員」=「税金泥棒」とまで言われるように
なってしまいました。悲しいことですが、それが現実です。
2 「理不尽な要求はあって当たり前」
こう考えると、気持ちが少しでも楽になります。
そして、「理不尽」を分析すると、次の3つに分かれます。
・担任への不信感
・学校の対応への不満
・自分の子が特別扱いされる事への不満
3 では「あって当たり前の理不尽な要求」を解決するための方法です。
担任への不信感は一度生じるとなかなかぬぐいきれませんが、その原因を
探り、誠実に対応する事で逆に「大きな味方」となってくる場合があります。
「共育」の精神。まずは不満、不信感を聞きましょう。
まずは引き出し、「吐き出させること」です。
これは「学校に対する不満」も「特別扱いの不満」も同じです。
まずは相手の言い分を聞きましょう。
これだけで、「聞いてもらった」というだけで解決することも
あります。そんなものです。
4 次の対応です。
具体的に「どうしたいのか」聞き出しましょう。
のめる要求と、のめない要求がありますから。
できるだけのことはします、と言います。
「担任を変えてください」などはできませんから、これは
校長の人事権を説明し、あなたが全職員にその理由を説明しに登校
してもらうことになりますと説明しましょう。
5 「理不尽な要求」はサインが見えるはずです。
一番いいのは「予防です」
最初の参観会で「子供のいうことをすぐに鵜呑みにするのでなく
調べた上で対応してください」と釘を刺しておくことも大切です。
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