介護教育のまやかし

今、介護施設に行っています。

認知症のお客さんが在籍しております。

私は「サービス介助士」の免許を教員退職前にとったので

介護の仕事を退職後はしたいと思っていました。

「車椅子体験」

「おもりと視野狭窄メガネの老人体験」

「軍手二重の手の不自由さ体験」

「目の不自由な人の目隠し介助体験」

などなど、「体験活動」を学校で

行ってきました。

全く、役に立たない、とは言いませんが・・・・

「意識づけ」にはなるでしょう。

それはそれで「意義はある」と思います。

しかし・・・・

現実は、そんなに甘いものではありませんでした。

詳細は個人情報もあるので、控えますが、

「介護教育」と呼ばれて、私が学校で行ってきたものは

一体、何だったのか、というくらいに、

全く役には立ちませんでした。

・顔の洗い方
・服の着替え方
・口腔ケアの仕方
・入れ歯の外し方
・歯磨きの仕方
・入れ歯のはめ方
・消毒の仕方
・食事のエプロンの掛け方
・イスの持ち上げ方
・食事介護の仕方
・スプーンの口への運び方
・お茶の飲ませ方
・ペースト食の作り方
・とろみの入れ方
・熱の冷まし方
・食器の洗い方
・トイレのさせ方
・オムツのはめ方
・お尻の拭き方
・ズボンの上げ方
・車椅子から普通のイスへの動かし方
・車椅子からベッドへの動かし方
・お風呂の入れ方
・髪のとかし方
・口の拭き方
まだまだた〜〜〜〜〜くさんのことがあります。

学校で「介護教育」と呼ばれているものは

「介護教育ごっこ」です。

いや、「ごっこ」にも当てはまらないくらいです。

自分自身を反省しました。

もちろん、「介護現場」を知らないので仕方のないこと

ではあるのですが。

これは公務災害。

かじられ、蹴飛ばされ、「認知症」との

戦いです。そして、これが、「現実」

こう行ったことは「日常茶飯事」です。

介護を美化した本もありますが、

それはまやかしです。

もちろん、「嬉しいこと」もたくさんあります。


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