新しい元号をなんというかしっていますか。

そう、「令和」ですね。

この出どころ(出典と言います)はどこですか。

ああ、よくニュースを見ているね。
「万葉集」ですね。

この第5巻に梅の歌が集めれています。

その中の一つです。

原文を書きます。

   于時、初春月、氣淑風、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香。 

意味は次の通りです。

 時は初春しょしゅんの令月(※すなわち、何事を始めるにも良き月)、
空気は美しく、風は和やかで、
の前の美人白粉おしろいで装うように花咲き、
は身を飾るころもまとう香りのようにかおらせる。

4月か、5月ですね。

今はそうですが、昔は1月から春と言いました。
「迎春」というのはお正月に使う言葉です。

梅が咲き始めるのは1月ですから、おそらく4月よりももっと

前のことを言ったのです。

ランといっても今のような洋蘭ではなくて「和ラン」

エビネとも言いますね。

そのランの香りと梅とが実によく表されています。

これからの時代、爽やかで平和な時代が続くように付けられた元号です。

参考:ウィキペディア

 万葉集』巻五の「梅花謌卅二首并序(梅花の歌 三十二首、并せて序)」にある一文を出典とする[11]。以下に、原文、書き下し文、現代日本語訳の一例、および、題詞を表す。

原文》 約物は後世に調整された形。
于時、初春月、氣淑風、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香。
書き下し文》 ※ここでの読みは文語とする。
ときに、初春しよしゆんれいげつにして、かぜやはらぎ、うめ鏡前きやうぜんひらき、らん珮後はいごかうかをらす。
現代日本語訳の一例》
時は初春しょしゅんの令月(※すなわち、何事を始めるにも良き月)、空気は美しく(※あるいは瑞祥ずいしょうの気配に満ち)、風は和やかで、の前の美人白粉おしろいで装うように花咲き、は身を飾るころもまとう香りのようにかおらせる。
《題詞》
梅花歌卅二首[并序] / 天平二年正月十三日 萃于帥老之宅 申宴會也 于時初春令月 氣淑風和梅披鏡前之粉 蘭薫珮後之香 加以 曙嶺移雲 松掛羅而傾盖 夕岫結霧鳥封縠而迷林 庭舞新蝶 空歸故鴈 於是盖天坐地 <促>膝飛觴 忘言一室之裏 開衿煙霞之外 淡然自放 快然自足 若非翰苑何以攄情 詩紀落梅之篇古今夫何異矣 宜賦園梅聊成短詠[12]
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